退職するときに渡す菓子折りにのしは必要なのか、悩みますよね。今まで退職された方がいたらその方がしていた方法を見習うのが無難です。
しかし、マナー的には必ずしも退職する際の菓子折りにのしをつける必要はないと考えられているようです。
退職の時に菓子折りを渡す際は1人ずつ手渡しで渡すのがベストなので、のしは結局外すことになります。
もしのしをつけたいのであれば、表書きには「御礼」とし紅白蝶結びの水引がついたのし紙に自分の名前を記載しておくと良いですよ。
もう少し雰囲気を柔らかくしたい場合は、表書きを「感謝」「ありがとう」「お世話になりました」などに変えても良いですね!
このように今回は、退職時の菓子折りののしについてや、渡す時のルールを説明していきますね♪
退職の菓子折りにのしはつけるべきか

退職の菓子折りにのし(熨斗)はつけなくて良いと言うものの、のしの正しい知識をつけておいて損はないはず。この機会に一緒にのしについて学びましょう。
そもそものしって何?
「のし=お祝いの品に掛ける紙」という意味を含めて呼ぶことも多いのですが、正確には「のし=ご祝儀袋やのし紙の右上にある飾り」のことを指します。
のしについて1番に理解しておきたいことは、のしは慶事(けいじ)のときに添えられる飾りであるということです。
つまり、のしをつけるタイミングはおめでたいことのお祝いをフォーマルなシーンで行うタイミングということです。例をあげると結婚祝いや出産祝いなどですね。
のしの役割から考えても、退職の菓子折りにのしをつける必要はないと言えますね。
のし紙の構成
「のし=ご祝儀袋やのし紙の右上にある飾り」と先述しましたが、実際に「のし紙」にはのしを含めた4つの要素が含まれています。
「表書き」「のし」「水引」「名入れ」の4要素です。ひとつずつ詳しく説明していきます。
「表書き」は、のし紙の上段中央に書かれている「贈り物を贈る目的」です。
結婚祝いのお贈り物は「御結婚御祝」、出産祝いなら「御出産御祝」、ご婚礼の引出物なら「寿」のように、贈り物を贈る目的によって表書きを変えます。
送りがなを用いないようにするというルールはありますが、お店でのし紙を掛けてもらう場合は対応してもらえるはずです。
また表書きの正しい書き方を知らなくても、お店で贈り物の用途を伝えることができればそれに合った表書きを用意してもらえることが多いので安心してください。
「のし」は、説明した通りご祝儀袋やのし紙の右上にある「飾り」のことです。
「水引」は、のし紙の中央に大きく渡っている「掛け紐」のことです。
結び方や紐の本数によって意味が変わるので、贈り物の目的に従って使い分けます。
「名入れ」は、のし紙の中央下段に入っている「名前」のことですが、ここには「贈り主の名前」をフルネームで入れます。
もしあなたが贈り物を贈るのであれば、この名入れの部分にはあなたの名前が入ることになります。
ただし表書きが出産内祝いの場合はこの通りではなく、名入れ部分には生まれた子どもの「名前のみ」を書きます。苗字を書く必要はありません。
水引の種類と用途
水引は結び方や紐の本数によって意味が変わるので、贈り物の目的に従って使い分けると述べましたが、それらについて詳しく説明します。
まず、水引の結び方は「何度繰り返してもおめでたいこと」か「一度きりが望ましいこと」の2種類のお祝いによって選ぶべきものが変わります。
また、結び方だけでなく水引の色や本数によっても意味が変わってしまうので、贈り物を贈る目的を明確にして選択する必要があります。
とはいうものの、水引の種類は表書きが決まっていればお店で自動的に選んでもらえることも多いので、あまり気負わなくても大丈夫ですよ。
水引の結び方ですが、基本的な結び方は「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び」の3つです。
蝶結び(別名:花結び・リボン結び)
リボン結びのようなデザインの蝶結びは、ほどいて結び直すことが簡単なことから「何度繰り返してもおめでたいこと」をお祝いする際に使用します。
婚礼以外のお祝いごとであるお中元やお歳暮、出産祝、内祝い、お礼などのシーンで使用できます。
結び切り(別名:真結び・こま結び・本結び)
中央に結び目があり両先端が上部に伸びているような結び方のものを「結び切り」と呼びます。
蝶結びとは異なり一度結ぶとほどけないことから「人生で一度だけのお祝いごと」をお祝いする際に使用します。
主として婚礼関係(結婚祝い、結婚内祝い、引き出物)に使用されますが、お見舞いやお悔やみの際にも使用されます。
また、贈り物の目的にあわせて水引の本数を5・7・10本と使い分けます。
あわじ結び(あわび結び)
中央に2つの輪ができるように結ばれている結び方のものを「あわじ結び」と呼びます。
こちらも結び切りと同様、ほどくのが難しいことから「繰り返したくない」という意味を持ちます。
内のしや外のしとは
最後に、のし紙の掛け方も目的や用途によって「内のし」または「外のし」というように変えます。
「内のし」は品物に直接のし紙を掛け、その上から包装紙で包む方法です。包装紙によってのし紙が隠れるので、お渡ししたときには表書きが見えません。
「外のし」は贈り物を渡す際にしっかり見える包み方です。
贈り先にその贈り物を贈った目的が一目でわかるため、結婚祝いや出産祝いのときはこちらの包み方が適切とされています。
のし紙を贈り物につけることは昔からある日本の伝統的な贈答の特徴であるため、細かくルールがあって少し難しいですね。
目上の方に贈り物をするときやフォーマルな場ではのし紙をつけておくと安全かなと思いますが、退職の菓子折りにのしはつけなくても大丈夫ですよ。
退職の菓子折りにシャトレーゼはあり?

一般的なシャトレーゼの印象って「安い」ことですよね。お世話になった方々に渡すお礼の品としては安すぎるのかな…と躊躇してしまうこともあるかもしれません。
それでも大勢の方に渡す場合、値段が高くなってしまうと少し厳しいですよね。でも大丈夫、退職の菓子折りはシャトレーゼで全然OKです。
そもそも退職のときに渡す菓子折りにルールや決まりもないですし、気持ちが伝われば値段は関係ないものです。安心してシャトレーゼを渡してください。
退職の菓子折りを選ぶ際のポイント
退職の菓子折りは以下のポイントを抑えて購入すると失敗することはありません。
・1つずつ袋に包装されている個包装であること
・贈答用に箱に入っているもの
・ある程度賞味期限が長く(最低1週間)常温で保存できるもの
・好き嫌いが分かれないような万人ウケするもの
一人ずつ袋に個包装されているものは、みんなに均等に渡せるので退職の菓子折りにはピッタリですよね♪
予算
何名に渡す予定なのかによって大きく変わりますが、1人あたり100〜200円くらいが妥当だと考えられています。菓子折りの金額の相場は2000〜3000円のようです。
あまり高額すぎても気を遣わせてしまうので、お財布と相談しながら適当なものを選ぶと良さそうですね。
シャトレーゼでおすすめの菓子折り3選
退職用の菓子折りを私がシャトレーゼで購入するとしたら…を想定して選んでみました!
よかったら参考にしてみてくださいね。
ラングドシャロールが20個とラングドシャサンド(ホワイト/ミルク/抹茶)が各6個ずつ入った、量もお値段も文句なしのギフトボックスです。
サクサクほろほろのラングドシャロールと、バター生地にクーベルチュールチョコレートが挟まれたラングドシャサンド、どちらもとっても美味しそうです。
また、どちらも万人ウケするお菓子であるため渡しやすそうですね!
リッチシュガー/ホワイトチョコ/チョコ味のラスクが各8袋とキャラメルアーモンド味のラスクが各9袋入ってる大満足のギフトボックスです。
味が4種類入っているのに加えて1袋2枚入りで、もらう側も嬉しいですね。
ラスクもほとんどの人が好んで食べるお菓子ですし、賞味期限も20日程度と無理なく食べ切れる期間なので、お礼のお菓子にはぴったりです。
世界中から厳選された極みの素材と製法により作られた、計6種類の洋菓子が詰め合わせになっているギフトボックスです。
〈内容〉
マドレーヌ/フィナンシェ/ガトーバスク 各2個
ノーテンクーヘン ピスタチオ・ショコラ 各2個
フロランタン 4個
フリューゲルパイ セサミ 2個
バウムクーヘン 1個
バターサブレ(2枚入) 1個
1人あたりの予算が¥200ほどなので、少人数のお世話になった方々に渡すと良さそうですね。
シャトレーゼの菓子折りは選ぶ菓子折りごとにパッケージや箱のデザインが異なっていて素敵なものが多いなという印象を持ちました。
渡した方も渡された方も良い気持ちになりそうなので、私も次に菓子折りを買う際に見に行ってみようと思います。
オンラインでの注文もできるようなので、ネットで気になる商品を確認してから店舗に行くのも良さそうです!
私が実際に購入した菓子折り3選
今まで私が実際に退職用の菓子折りとして購入したことがあるものをご紹介します。
私が関西在住のため関西のブランドが多くなってしまいますが、よかったら参考にしてみてください!
定番中の定番!ヨックモックのロングセラー商品、シガールのギフトボックスです。
口に入れるとバターの風味が広がって、サクサクと食べられてとっても美味しいですよね。
紙の箱ではなく缶に入っているのもポイントで、中のクッキーをつぶす心配なく持ち運びができます。また、容量の割にサイズも大きくないので便利です。
今回は30本入りを選択しましたが、14本・20本・30本・48本入りが販売されているので人数に応じて購入していただけます。
神戸のブランドモンロワールのリーフチョコレートが入ったボックスです。
<内容>
橙の巾着(ミルク・ホワイト・モカ)
緑の巾着(ダーク・ミルク・抹茶)
桃の巾着(クランベリー・キャラメル・ミルク)の風味
上記3種類のチョコレートセットが均等数くらい入っています。数は15個、27個、36個、60個、80個、100個から選択できます。
値段は15個入り¥1,080〜100個入りでも税込¥5,400ととてもお手頃です。価格的にも、大容量のものを買って1人2種類を選んでもらっても良さそうですね。
京都のマールブランシュの有名な抹茶のラングドシャが入ったボックスです。
濃い抹茶のクッキーにミルク感豊かなホワイトチョコレートを挟んでいるお菓子で、「京のほんまもん」を世界に届けたいという気持ちが込められています。
実際に食べたこともありますが何枚も食べたくなるくらいおいしいので、自信を持ってオススメできるギフトボックスです。
値段は少し高めなので、あまり渡す人数が多くないときに選ぶと良いと思います。
退職の菓子折りを渡すタイミングは

退職の菓子折りを渡すタイミングって見極めるのが難しいですよね。バタバタしていたり全員が揃っていなかったり…。
退職の菓子折りを渡すタイミングは職場や状況によってそれぞれだと思いますが、予め上司に退職の挨拶をしたいことを相談しておくと安心です。
全員が一同に集まるタイミングがなくて難しい場合は、昼休みなどの休み時間を利用するのも一つの手です。渡すときは1人ずつ手渡しができるとベストです。
お礼の言葉やメッセージと一緒に渡すとより気持ちが伝わって良いですね。
誰に渡すべきか
退職する時の菓子折りを渡す相手はどこまでなのか悩みますよね。
大きい会社の場合は同じ部署で働いていた人に渡すのが基本とされています。従業員が30名ほどの会社であれば全員に渡すのがベターですね。
同じ部署でなくてもお世話になった方がいれば、個別で渡すのも全然OKです。感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
まとめ

- 退職するときの菓子折りにのしはなくても大丈夫
- のしにはたくさんルールがあるので贈り物をする際には意識する
- 退職の菓子折りはシャトレーゼでも全く問題ない
- 退職するときは菓子折りと共に感謝の気持ちを伝えることが大切
もしも退職するときの菓子折りにのしをつけたい場合は、「表書きには「御礼」として紅白蝶結びの水引がついたのし紙に自分の名前を記載する」と覚えておいてください!
退職する時はお互い気持ちよくお別れしたいものですよね♪感謝の言葉と共に、菓子折りを渡すだけであなたの印象もグッと上がるはずです!
喜ぶ姿を想像しながら、職場にぴったりな菓子折りを選んでくださいね♪
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