一人暮らしでは、ソファも場所をとらないコンパクトなデザインが人気ですが、背もたれの高さについて考えたことはありますか?

背もたれの低いソファに長い時間座っていると首や肩が疲れる。
このように、ソファでくつろぐはずが、なぜか疲れるという声が聞かれます。
私も首の支えがない状態が続くと肩や腰が辛くなってしまい、くつろぐはずが逆に疲れる時間になってしまうことがあります。
実は、その原因に背もたれの高さが関係していて、背中~首~頭にかけての支えがないことで筋肉が硬直し、疲れるのです。
大丈夫です!ちょっとした工夫で背もたれが低いソファでも快適に過ごせる方法があるんですよ!
今回の記事では、ソファの背もたれが低いと体にどのような負担が掛かるのか、その対策としてできることは何か紹介していきます。
ソファの背もたれが低いと疲れる原因はこれだった!!

背もたれが低いソファに長時間座っていて疲れるのは、背もたれで首や頭を支えられていないことが原因です。
私も自宅で背もたれの低いソファを使ってTVを見たり、PC作業をすることが多いのですが、首が疲れて困っています。
背もたれが低いと背中をソファに預けていても、常に首には力が入った状態になっています。
そのまま時間が経つと、筋肉が凝り固まり肩こりや疲れる原因になっていたのです。
背もたれが低いローバックソファの特徴
ソファのデザインには、座ったときに背もたれが背中の中心部分までの高さになる『ローバックタイプ』と首や頭まで背もたれがある『ハイバックタイプ』の2種類があります。
ローバックタイプは、背もたれが低いことによって、視界が遮られることがなくなるため、開放的な雰囲気の部屋作りができます。
特に一人暮らしやワンルームなど狭い部屋でも圧迫感なく配置できるメリットがあります。
デメリットとしては、長時間首や頭が支えられていない状態で座っていると、背中や腰が痛くなりやすいところですね。
背もたれが低いソファーを選ぶときのポイント
疲れるという声が多数聞かれますが、ポイントを押さえてソファを選ぶと、背もたれが低くても快適に過ごすことができます。
【ポイント① ソファの座面の高さ】
長時間ソファで過ごすわけでなければ、背筋を伸ばした状態で腰にクッションがあたり、足の裏が床についている姿勢が理想です。
自分の身長に合わせてちょうど良い高さを計算する方法があるので紹介していきます。
計算式の【身長✕0.23~0.25】を使って、身長165cmの人に合う高さを計算してみましょう。
身長が165cmの場合165×0.23=37.95、165×0.25=41.25となるので目安として38~42cmの間がちょうどいい座面の高さとなります。
では、実際にソファに座って過ごすシーンを想像してみましょう。
床に近い視線で足をゆったりと伸ばしてくつろぐ場合には、高さが低いタイプがおすすめ!
小さいお子さんが落ちて怪我をするのを防ぎたいというときにも、安心して使用できます。
私は、こたつでゆっくりTV鑑賞や読書をするときにソファーを使っています。
かなり座面が低いタイプですが、こたつに足を入れても暖かい空気が逃げずにくつろげるので、お気に入りの空間になっていますよ。
ダイニングなどテーブルと一緒に使用するときは、高さがあるタイプを選ぶと食事や作業がしやすくなります。
ダイニングテーブルで使う場合は、テーブルに手を伸ばすことが多いので、背もたれに寄りかかる時間は短くなりますね。
また、テーブルの両サイドにソファを置いても背もたれが低いタイプであれば、開放感のある雰囲気を崩すことなく使用できます。
【ポイント② 肘掛け】
低い背もたれだけでは頭や首の重さを支えきれませんが、肘掛けがあるタイプを選ぶとくつろぎやすくなります。
肘掛けに体重をかけると体を支えやすくなりますし、柔らかい素材の肘掛けなら横になって肘掛けを枕にしてくつろぐこともできますよ。
【ポイント③ クッションを活用】
背中や腰の痛み・疲れは、大きめのクッションを置くことで解決できます。
横になったときには枕としても使えるので、肘掛けがないタイプでもくつろぐことができます。
クッションは大きさ、デザイン、柔らかさなど数多くの種類が取り扱われているので、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶのも楽しそうですね!
背もたれの低いソファを選ぶときは、自分の部屋で使う場所やシーンに合わせて座面の高さやデザインを選ぶことが大切です。
ソファで快適に過ごすポイント
【①定期的に立ち上がる】
ソファに座っていると、長時間同じ姿勢ですごしがちです。
首や背中などの筋肉が凝り固まってしまい、疲労につながります。
TV鑑賞や読書に没頭していると、時間が経つのを忘れてしまい気付いたときにはすでに体は疲労状態に陥っています。
30分〜1時間ごとに立ち上がる、軽いストレッチで体をほぐすようにしましょう。
【②体を支えられる硬さ】
柔らかすぎる素材は、はじめはフワフワしていて気持ち良いのですが、体が沈み込んでしまって体が固まる、立ち上がりにくいデメリットがあるので注意が必要です。
ソファで過ごす時間が長い場合は、コイルが入っていてしっかりからだを支えられるものがおすすめです。
私が一人暮らしを始めた頃は、座り心地などあまり気にせずフワフワした柔らかさと可愛い見た目重視でソファを買いました。
手触りは良いのですが、いつも立ち上がると腰が痛くなっていた思い出があります。
柔らかすぎて、座ると常に腰が丸まってしまったのが原因かなと今では反省点です。
【③足の浮腫み対策】
長時間足を下ろして座っていると血流が悪くなり、体の中の水分や血液が足に溜まってしまい、浮腫みにつながります。
長時間ソファに座ってくつろぎたいと考えている場合は、座面が広くて足を上げて座れるものや、座面が低くて足をゆったり伸ばせるものを選びましょう。
ソファの背もたれの高さはどれくらいがいい?

ソファの背もたれの高さは、腰までの低めの高さから頭まで支えられる高めのものまでお部屋の雰囲気や用途に合わせて選ぶことが大切です。
ローバックタイプについては前半で説明したので、それ以外の背もたれの高さでどのような特徴があるのか見ていきましょう。
背もたれが背中の中心までの高さ
大人が座ったときに背もたれが肩甲骨あたりの高さが一般的なものとして広く普及しています。
どのようなお部屋にも合い、くつろぎやすさも十分なデザインとなっています。
さらに、座面の広さや高さを自分の体格や使いやすさに合わせて選択することで、お部屋にぴったりのものを選べます。
背もたれが高いハイバックタイプソファ
腰から頭まで背もたれが全て支えてくれるので、全身の力を抜いてゆったりとリラックスした状態で座ることができます。
映画鑑賞、読書など長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。
存在感があり、インテリアのアクセントとしても活躍しますが、狭い部屋では圧迫感があり部屋が狭く見えるデメリットがあります。
ほかの家具の高さを抑えたり物を減らして部屋の空間にゆとりを作るなど工夫が必要そうです。
自分の生活スタイルに合わせたソファがベスト
ここまで背もたれの高さによってどんな違いがあるのか紹介してきました。
一番大切なのは、自分の生活スタイルや部屋の環境に合わせて選ぶことですね。
背もたれの高さのほか、横幅や素材も含めて誰とどのようにくつろぐのかイメージして選んでいきましょう。
私も新しいソファが欲しいと思い、インターネットで検索・お店で試すこと1年…未だに「コレだ!!」と決めきれずにいます。
部屋のレイアウト的にリビングの中心にソファを置くことになるので、圧迫感や動線が心配なんです。
こうして整理してみると、私が求めるソファは足を伸ばしてゆったりと読書や作業ができるものだと分かりました。
座面・背もたれの高さを抑えて、部屋に圧迫感を生まないデザインを中心に個人的にもリサーチを継続していきます!
ソファの背もたれを後付けできるのか知りたい

ソファを購入した後に「もう少し背もたれが高い方がよかった」と思うこともあるでしょう。
背もたれになるものを後付けできれば、今あるソファをさらに快適な空間へ変えることもできそうですね。
そんなときに活躍してくれる後付けアイテムやアイディアを紹介していきます。
背もたれクッション
腰から背中までフィットして支えてくれるデザインのクッションで、ソファの後付け背もたれとして使うことや、ベッドの枕元に置くこともできます。
あくまでクッションなので、ソファの後ろが壁になっていないとクッションが安定しない可能性があるので気をつけましょう。
オットマン
オットマンとは、ソファの前に置いて足をのせるもので「フットスツール」とも呼ばれています。
足を乗せないときにはそのままスツールとしても利用できる便利アイテムです。
背もたれが低いソファの場合、オットマンをソファの前に置き座る位置を浅くします。
ソファーと腰の間の空間にクッションを入れることで、無理なく体を支えることができます。
足を前にゆったりと伸ばすことができるので、くつろぎやすさもアップですね。
大きめのクッション
クッションと一言でいっても大きさや硬さは多種多様です。
背もたれの代わりに低反発素材などしっかりとした材質の大きなクッションを置くだけでも背中を支えてくれる効果があります。
体にフィットするのが好きな場合はビーズ素材がおすすめです。その時々の姿勢に合わせて包み込んでくれるような使用感が得られます。
まとめ

- 背もたれが低いソファは、首や頭を支えられないため筋肉が凝り固まって疲れる
- 肘掛けやクッション、オットマンを活用しすると背もたれが低いソファでも疲れることなく体重を支えられる
- 部屋の広さや、ソファに座ってどのように過ごすかでソファを選ぶポイントが変わる
背もたれが低いソファは疲れるという声が聞かれていましたが、工夫次第で快適に過ごせることが分かりました。
自分自身のの過ごし方に合わせて背もたれ、座面、硬さなどいろいろな角度からソファ選びを楽しんでいきましょう。
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