マンションのベランダは目隠し禁止!?ルールを知って快適な生活に!

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マンションのベランダに洗濯物を干すときに、外からの目が気になったり防犯のことが気になったりすることってありますよね。

私もベランダに洗濯物を干すとき、下着類はタオルで隠すなど気を遣います。そんなとき「目隠しがあったら」と思いませんか?

実はマンションのベランダに目隠しを取り付けることは禁止されています。ただマンションの管理規約は各々違うので、確認すれば対応できることもあるでしょう。

私は目隠しが禁止されていることは知りませんでした。マンションのルールは意外に知らないことが多いですよね。

あなたがマンションのベランダに目隠しを使用したいときに悩まないよう、禁止の理由や目隠しとして使用できるものについてお伝えしていきますね。

マンションのベランダに目隠しが禁止なのはなぜ?

マンションのベランダに目隠しが禁止なのはなぜ?

先ほどもお伝えしたように、マンションのベランダに目隠しを使用することは防犯上の理由で禁止されています。

けれど「マンションのベランダは個人で使っているのだから、自分の好みに変えてもいいのでは?」と思いますよね。

実はマンションのベランダは「共用部分」なので、個人が好きに変えることはできないのです。

では、禁止の理由やマンションのルールについて詳しくお伝えしますね。

使用できない理由

マンションのベランダに目隠しを使用することが禁止なのには、以下の理由があります。

  • ベランダはマンションにおいて、廊下や階段と同じ「共用部分」になる
  • 「共用部分」は緊急時に避難経路として使用されるため、避難の邪魔になるものは置いてはならない
  • 「共用部分」の管理については管理組合がその責任と負担を負うので、集会での決議が必要となる
  • 落下の恐れのあるものは置いてはならない

マンションのベランダは「専用使用できる共用部分」になります。

その禁止事項については公益財団法人マンション管理センター「中高層共同住宅使用細則モデル」でも述べられています。

以下の文は一部抜粋したものです。ちなみにバルコニーはベランダと同様の「住戸から外に張り出したスペース」を指します。

(バルコニー及び屋上テラスでの禁止行為)

第11条 バルコニー等の専用使用権者は、バルコニー及び屋上テラスにおいて、次の各号に掲げる行為をしてはならない。

一 煉瓦、モルタル、コンクリート及び多量の土砂による花壇等(芝生を含む。)の設置又は造  成

二 家屋、倉庫、物置、サンルーム、ビニールハウス、縁側、遊戯施設その他の 工作物の設置又は築造

四 緊急避難の妨げとなる物品の設置又は放置

五 手すりを毀損し、又は落下のおそれのある物品の設置若しくは取付け

引用:公益財団法人マンション管理センター「中高層共同住宅使用細則モデル」

とにかく「避難経路をふさいだり落下して事故になったら危ない!」ということなんですよね。

ベランダの床に避難ハッチがあって、梯子がおろせるようになっているのを見たことはありませんか?

例えばベランダに目隠しが取り付けられていて梯子がおろせなくなってしまうと、逃げ道がふさがれてしまいます。

そのような危険なことが起きないように禁止事項が作られているんです。

いざというときに、自分のせいでみんなが困ることになったら辛いですもんね。

そもそもベランダは個人で利用しているのに、共用部分といわれても不思議に思うかもしれません。それについてもお伝えしていきます。

共用部分と専有部分の違い

マンションには共用部分や専有部分などがあります。なんとなくイメージできても違いはわかりづらいかもしれません。

<専有部分>

私たちが生活している内側のスペースで、壁や床、天井などのことをいいます。

専有部分はマンションの所有者個人が所有しているので、自由にリフォームなど行えます。

<共用部分>

専有部分以外のすべての建物部分で、マンションの所有者全員が共同で使用するスペースをいいます。

ただ共用部分にも「全員が使用できるスペース」と「個人が専用使用できるスペース」があり、ベランダや窓は「個人が専用使用できるスペース」になります。

そのため、「個人が専用使用できる共用部分のベランダ」に何かを取り付けたくても、許可が必要になるんです。

もちろん許可がおりるかどうかはそのマンションの管理規約によるので、確認が必要です。

マンションの管理規約は国が作成しているものをベースに、各々のマンションの現状に合わせて作られています。

最初はなかったのにすぐ隣にマンションができて、視線や防犯が心配

という意見があれば、現状に合わせて検討してもらえるかもしれませんよ。

マンションのベランダの目隠しには植物が人気!?

マンションのベランダの目隠しには植物が人気!?

マンションのベランダに目隠しが禁止の理由は先ほど述べたとおりです。

それならば「避難経路の邪魔にならない」「落下事故の危険がない」目隠しを探してみてはいかがでしょうか。

マンションのベランダに目隠しとして置くのに人気なのは、植物です。

ベランダに緑があれば日々の生活に潤いが生まれます。でも実際にどんな植物を選んで、どんなふうに置いたらいいかわかりませんよね。

まして植物を育てることに慣れていなければ、「うまく育てられないかも」と不安になります。

そこで植物を選ぶポイントや置き方、おすすめの植物について詳しくみていきましょう。

植物を選ぶポイント

植物を選ぶとき、どんなことを基準に選びますか?ここで大切なことは、ベランダで育てるのに向いているかどうかです。

以下のポイントを参考に選ぶといいですよ。

植物を選ぶポイント
  • 暑さや寒さに強いもの
  • ベランダの日の当たり具合や風通しに合わせたもの
  • 水やりなど手のかかり具合が自分に合っているもの
  • 香りが強くないもの

ベランダは場所によって日当たりが全く違います。例えば一日中日の当たる場所や、西日が強く差し込む場所など様々です。

ですからあなたのベランダの状態にあった植物を選びましょう。また、お世話が大変なものや香りが強いものは避けた方がいいですよ。

せっかく育て始めたのに、お世話が大変で枯らしてしまったり隣人に迷惑となり育てられなかったりしたら可哀想ですもんね。

植物は命なので、手をかければちゃんと答えてくれますよ。

植物の置き方

植物を選んだら、置き方にも注意が必要です。以下の点を参考にしてくださいね。

植物を置くときの注意点
  • マンションの管理規約で、ベランダに植物を置けるかどうか確認する
  • 避難はしごのハッチの上に鉢を置いたり、隣家と仕切っている避難パネルの前に植物を置いたりしない
  • ハンキングのコンテナは手すりの外側にかけない
  • 下の階に植物が垂れ下がらないようにする
  • 強い風で土が飛ばされないよう対策しておく
  • 水をあげるときは隣家や階下にかからないようにする
  • 害虫や虫の対策をする

大切なことは「避難経路をふさがない」「落下事故を起こさない」そして「他の住人に迷惑をかけない」ことですよ

おススメの植物

ベランダに目隠しとして置くにはどんな植物がいいか、おススメを紹介していきます。選ぶときの参考にしてくださいね。

<アイビー>

葉の形や模様が特徴的なつる性の観葉植物で、生命力が強く放っておいてもつるがのびます。

光が強すぎると葉が焼けてしまうので注意が必要で、西日が当たるベランダ向きでしょう。

よく建物の壁につるを絡ませているので、見覚えがあるかもしれません。

花言葉は「永遠の愛」「友情」「信頼」で人と人を繋ぐ花言葉を持つため、育てることで新たな縁が生まれるかもしれませんね。

<ガジュマル>

熱帯や亜熱帯地域に生息し、暖かい環境を好みます。つるが絡み合って一本の木となり、「多幸の木」という別名を持つ縁起の良い植物です。

生命力にあふれ頑丈なので、初心者でも育てやすいですよ。花言葉は「健康」で、ぽってりした見た目は愛らしく幸せを運んでくれそうです♪

<ユッカ>

細くとがった葉が特徴的で、生命力が強く凛々しい姿に男性的な印象を受けます。

強い日差しも日の当らない場所も大丈夫なので枯らす不安は少ないでしょう。

花言葉は「勇敢」「偉大」で、そばに置くだけでチカラをもらえるのではないでしょうか。

観葉植物の種類はたくさんありますが、あなたが育てられるお気に入りの植物を探してくださいね。

ベランダに植物を置くメリット

マンションのベランダに植物を置くことには、目隠しとしてだけではないメリットもあるんです。

植物の緑色は安らぎを与えてくれます。ベランダで育てることで、様々なメリットが得られるのでみていきましょう。

植物を育てるメリット
  • 空気がきれいになる
  • 日差しを防ぐ
  • 目の疲れを癒す
  • リラックス効果がある
  • 育てる過程で充実感を得られる
  • 相手をおもいやり優しくなれる

リビングで疲れたときにふとベランダの緑が目に入ると、疲れた目や頭や心が癒されるはずです。

また植物は夏の強い日差しを和らげてくれるので、清涼感を感じることができるでしょう。

きっかけは目隠しのためでも、植物を育てることで得るものは大きいので、あなたもマンションのベランダの目隠しに植物を置いてみてはいかがですか。

マンションのベランダの目隠しにはシェードがおススメ

マンションのベランダの目隠しにはシェードがおススメ

マンションのベランダの目隠しとして、植物以外にはどんなものがあるのでしょう。

おススメは、取り付けが簡単で価格が手頃なシェードです。

ではシェードとはどのようなものか、種類や選び方について説明しますね。

シェードの種類

マンションのベランダの目隠しとしておススメしたいのはシェードです。なぜなら、簡単に取り付けられて価格も手頃な上に、風通しが良くデザインも豊富だからです。

シェードとは、窓の外側や外壁に取り付ける日よけのことをいいます。「サンシェード」というと聞いたことがあるかもしれませんね。

ベランダやデッキの天井などに取り付けるもので、目隠しになるだけでなく強い日差しや照り返しも防いでくれるのです。

一般的にシェードは、フック型の金具やひもを取り付ければ設置できます。

先述したように、価格も手頃で通気性が良く、外から見えにくいという点ではかなり効果が高いのです。

シェードは取り付け方によって種類が分かれています。

<柵に取り付けるタイプ>

柵にひもやフックで取り付けるもので、女性一人でも簡単に設置できシェードが落下する不安は少ないです。

ただ柵の部分にしか取り付けられないので、日差しを遮る範囲は狭くなります。

<直接取り付けるタイプ>

窓枠に固定できるので強風でも飛ばされる心配は少ないです。固定器具や接着剤、協力マグネットを使用するなど、取り付け方は様々です。

<たて簾タイプ>

昔ながらのたて簾は立てかけるだけなので、移動が手軽です。

ただ風が強い日は撤去したければならないので、マンションのベランダでは一時的な場合でしか使えないでしょう。

価格が手頃で使いやすいのは「柵に取り付けるタイプ」です。

けれど上から目隠しをしたかったり日差しを防ぎたかったりするのであれば、「直接取り付けるタイプ」が良いでしょう。

ただせっかく取り付けたのに、後でダメと言われないよう、必ずマンションの管理規約確認してください

シェードを選ぶときの注意点

シェードを選ぶときには、ベランダの構造に合わせたものはもちろんですが、それ以外にも注意する点があります。それは以下のような点です。

シェードを選ぶ時の注意点
  • 強風対策
  • 防水
  • 断熱性や遮熱効果
  • ベランダのカバーしたい範囲に合わせたサイズ

ベランダに置くので、シェードは雨風にさらされるようになります。そのため防水や断熱などに注意して選ばないと、すぐに傷んでしまいますよ。

目隠しに使えるものとしてはシェードのような「目隠しシート」が販売されています。

実は100円ショップにも目隠し用として販売されているので、色々探してみてもいいかもしれませんね。

おススメのシェード

マンションのベランダの目隠しとしておススメのシェードをご紹介します。

<柵取り付けタイプのおススメ>

 メーカー名商品名価格
TheFitLifeベランダ目隠し シェード モーカ 180x100cm  ¥2,080 税込

縁が二層重ねで強度が高く作られています。また高密度ポリエチレンで風通しが良く、色が濃いので目隠しとしても安心して使用できます。

茶色なら自然になじむ上に汚れが目立ちませんよね♪

<直接取り付けタイプのおススメ>

 メーカー名商品名価格
山善  撥水日よけシェード  1×2m  ¥2,299 税込

撥水加工により雨の日でも安心できます。またUVカット効果があり、遮光率も95%以上なので日差しを防ぐことができるのです。

日差しを防げて室内温度を下げてくれるので、エアコン効率が上がります。節電につながるのはありがたいですよね♪

これらの商品はアマゾンや楽天で購入できます。種類は様々でサイズが選べるものもあるので、あなたのベランダに合うものを見つけてくださいね。

その他の目隠しの方法

マンションのベランダの目隠しには、植物やシェード以外にもベランダカーテンやラティス、フェンスなどの方法もあるのです。

<ベランダカーテン>

ベランダカーテンは洗濯物の目隠しになり、雨除けもできます。

取り付け方も、物干し竿にループを通したり物干し竿に結んで取り付けたりと、大変なものではありません。

カーテンの素材やデザインも豊富なので、ベランダをおしゃれに彩ることができるでしょう。

ただ物干し竿が取り付けられる構造かどうかや、風対策には気をつけましょう。

<ラティスやフェンス>

設置できるスペースがあるのなら、ラティスやフェンスが便利です。ラティスは格子状の柵で、ベランダをおしゃれに変えてくれます。

置くだけのものや金具を使用するものがあるので、ベランダに合ったもので倒れる危険のないものを選びましょう。

自然な素材で、植物を飾るのにも活用できるのでおススメです。

このように、マンションのベランダの目隠しを考えたとき、様々な方法があるんですよ。マンションの管理規約を確認し、あなたに合った方法を探してくださいね。

まとめ

まとめ
  • マンションのベランダの目隠しは、避難経路の確保や落下事故防止のため禁止されている
  • マンションのベランダに目隠しを設置したいとき、管理規約を確認すれば設置できることもある
  • マンションのベランダの目隠しとして植物を置く場合は、置き方や選び方に注意が必要
  • マンションのベランダの目隠しとして、手軽に設置できるシェードが人気
  • ベランダカーテンやラティス、フェンスなど目隠しの方法は色々ある

マンションのベランダに目隠しが禁止されているのには、安全のためという理由があります。

けれど禁止だからとあきらめてしまうのではなく、マンションの管理規約を確認し安全を守れるかたちの目隠しを探してみませんか。

あなたが「見られているかも」と不安になったり、「見られないように」と気を遣ったりすることなく、快適な生活を送れるようにお手伝いできれば幸いです。

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