あなたの部屋にあるクッションフロアは傷が付いてませんか?
クッションフロアは汚れが落としやすく、水にも強いですが長く使っていると傷が付いてしまいますよね。
でも、クッションフロアの傷って凹みならドライヤーで補修可能なんですよ!
傷の種類によって「ドライヤーで補修可能な傷」と「別の方法で補修できる傷」に分かれます。
クッションフロアは、適度なクッション性があり水にも強いのが特徴です。キッチンなどの水回りや子供部屋によく使用されています。
しかし、傷が付くと目立つため、適切に補修する必要があるんです!
この記事では、傷の状況別に補修方法を詳しく解説します!ドライヤーなど身近にある物で補修ができれば費用も抑えられますね♪
ぜひ、あなたも傷の状況に合わせてお試しください。
クッションフロアの傷をドライヤーで直す方法

傷の状況によってドライヤーで補修できない傷もあります。クッションフロアの傷は凹みであれば、ドライヤーを使って簡単に自分で補修ができますよ。
クッションフロアの内部は、柔らかいスポンジ状になっています。そのため、転んでも怪我をしにくいなど、お子さんがいる家庭では安心ですね。
その反面、重いものをずっと置いているとスポンジが重みでつぶれ、凹みやすいというデメリットもあります。
家具を頻繁に動かせば凹みは起こりにくいのですが、重い家具などは一度配置すると、なかなか動かすことはないですよね。
そのため、クッションフロアに凹みが発生してしまいます。
ここからは、そんなクッションフロアにできた傷の治し方を状況別に解説しますね。
傷の状況に合わせた補修方法
それでは傷の状況に合わせた補修方法を説明します。ホームセンターや身近なアイテムを使って自分で補修すれば費用も抑えられますよ♪
〈凹みの補修方法〉
クッションフロアの凹みはドライヤーを使えば簡単に補修することができます。凹んでいる部分にドライヤーの低温の風を1分ほど当てます。
最初は少し遠いところからドライヤーを当てて、徐々に距離を調整して温風を当てていくようにしましょう。
- 最低でも15cmほど離す
- 凹みの部分1点を集中して当てない
- 温度は低温
ドライヤーは思った以上に熱く、クッションフロアの表面が変色したり溶けたりする可能性がありますので注意してください。
クッションフロアは熱を加えると中のスポンジがふくらみ、表面が柔らかくなります。そのため、凹みが元に戻るんですよ!
ある程度凹みが戻り、床の温度が下がったら、きれいに掃除しておきましょう。凹みの黒ずみが取れて、さらに分かりにくくなりますよ。
蒸しタオルを使った凹みの補修方法もあります。レンジでチンした熱々の蒸しタオルをクッションフロアの凹み部分に当てて、そのまま少し待つだけです。
小さい凹みや少し凹んだだけなら、この方法で十分に補修可能です。ドライヤーを使うのが不安な時はこちらもお試しください。
穴の補修方法
長く住んでいると、テーブルから物を落としてクッションフロアに穴が開いてしまう事ってありますよね。
そんな時はフローリング用の補修材を使えば簡単に補修ができます。
フローリングの補修材には、ペンタイプとクレヨンタイプがありますが、ペンタイプは色合わせが難しいのでクレヨンの方が失敗しにくいです。
補修に必要なヘラがセットになった商品なら、ほかに道具を用意する必要がないのでおすすめですよ♪
フローリングの補修材は100円ショップでも購入できますが、色の種類がありません。
クッションフロアに馴染む色を選ばないと、補修箇所が目立つので注意が必要です。
もし、100円ショップで合う補修材が見つからなければ、いろいろな商品が揃うホームセンターで購入しましょう。
ひっかき傷の補修方法
家具をずらした際や椅子を引いた瞬間に、ひっかき傷のような浅い傷ができてしまう事ってよくありますよね。
そんな時は、フローリングの補修材を使えば補修ができます。使うのはフローリング用補修材のクレヨンタイプです。
穴の補修でもご紹介しましたが、購入するならヘラがセットになったものを買うと道具を揃える手間が省けますよ!
- クレヨンタイプの補修材を傷と垂直の方向に塗る
- ヘラを使って余計な補修材を削って綺麗にする
- 傷に触れないように周囲を水拭きする
補修材によっては、必要な道具や使い方が異なることがあるので、あらかじめ説明書で確認しておきましょう。
クッションフロアにできたひっかき傷の直し方について、以下の記事でも詳しく紹介していますので、チェックしてみてください。
クッションフロアの傷は退去費用にも影響する?!

最近は賃貸物件でもクッションフロアを設置していある住宅が増えていますよね。
しかし、引っ越しする時、クッションフロアの傷は退去費用に影響する可能性があります。
ここからは、クッションフロアのどんな傷が退去費用に影響するのかを詳しく解説します。
これを知っておけば、引っ越しする際に請求される退去費用のトラブルを回避できますよ!
賃貸の物件を出るときにかかる退去費用のことで、その部屋を次の入居者が住める状態にするため修繕費用・クリーニングなどの費用のことになります
退去費用の負担はどうやって決めるの?
クッションフロアについてしまった傷の負担を決める基準は、「なぜその傷ができたか」によって異なります。
国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というものが基本的なルールになっています。
「原状回復とは」の項目に注目してみましょう。「借主の故意・過失によってできた破損部分は、基本的には借主が費用を負担する」と記載があります。
また、「経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれる」となっています。
●ガイドラインのポイント
(1)原状回復とは
原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人負担としました。そして、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとしました。
⇒ 原状回復は、賃借人が借りた当時の状態に戻すことではないことを明確化
(2)「通常の使用」とは
「通常の使用」の一般的定義は困難であるため、具体的な事例を次のように区分して、賃貸人と賃借人の負担の考え方を明確にしました。(以下の図参照)
<図 損耗・毀損事例の区分>
賃貸住宅の価値(建物価値)
A :賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても、発生すると考えられるもの
B :賃借人の住まい方、使い方次第で発生したり、しなかったりすると考えられるもの(明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの)
A(+B):基本的にはAであるが、その後の手入れ等賃借人の管理が悪く、損耗等が発生または拡大したと考えられるもの
A(+G):基本的にはAであるが、建物価値を増大させる要素が含まれているもの
⇒ このうち、B及びA(+B)については賃借人に原状回復義務があるとしました。
引用元:住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について – 国土交通省 (mlit.go.jp)
つまり、故意はもちろんですが、故意でなくても借主がつけた傷の修復にかかる費用は、借主が支払わなくてはなりません。
逆に入居時からあった傷や経年劣化によってできた傷は、借主に原状回復の義務は生じず、大家さんや管理会社などの貸主の負担となります。
では、どのような場合が「借主負担」「貸主負担」になるのか、具体例をあげたいと思います。
- 入居時からあった傷
- 家具を設置した後の凹み
- 老朽化などが原因の傷
家具の設置跡に関しては、通常の使用に伴う損耗に該当するので、貸主の負担になるのが一般的です。
- 物を落したときにできた傷・凹み(故意・過失を問わず)
- 家具や椅子などを移動させたときにできた傷
- 引っ越しの際にできた傷(引っ越し業者がつけた場合は、引っ越し業者が負担する)
わざとではなく、うっかりであっても、入居者がつけてしまった傷は入居者に修繕費が請求されます。
通常であれば、修繕費は敷金から清算されますが敷金以上に修繕費用がかかった場合や、敷金のない物件であった場合は、追加で支払わなくてはなりません。
クッションフロアの傷を防止する方法をご紹介!

そもそも、クッションフロアに傷が付かないようにすれば、補修や退去費用の心配がなくなりますよね!
では、クッションフロアの傷を防止するにはどのようにすればいいのでしょうか?
クッションフロアの傷を防止するには、弾力性のあるマットやコルクマットなどの、傷防止シートを使います。
100円ショップやホームセンターなどでも購入可能ですし、安価なうえ初心者でも簡単に挑戦できますよ♪
傷の状況別に防止方法は異なりますので、それぞれ詳しくご紹介します。
凹みを防止する方法
クッションフロアの凹みを防止するには、家具の荷重を分散するのがポイントです。
クッションフロアが凹む原因は、一点に荷重が集中してしまい、その部分だけに負担が掛かってしまうためなんですよ。
通常であれば、凹んだ部分に重みをかけずそのままにしておくことで、ある程度までは時間の経過とともに復元していきます。
ですが、一点に過度な荷重が集中した時や、長い時間一部分だけ荷重が掛かっていた場合などは、凹みが深くなってしまうことがあります。
〈カーペットやラグマット、ジョイントマットなどを敷く〉
家具の脚1本1本に対して敷く方法もありますが、全ての脚を載せられる大きさの敷物の方が、圧力を分散するには効果的です。
〈ベニヤ板やアクリル板を敷く〉
ベニヤ板をそのまま敷くのは見た目があまり良くないので、クッションフロアに似た色柄のリメイクシートを貼って目立たなくするとオシャレですよ♪
〈コルクやフェルトを敷く〉
家具の脚専用のコルクなどでなくても、コースターでも代用できます。脚裏の面積より大きいコースターならクッションフロアにかかる荷重もより分散できます。
100円ショップなど、日常生活でも手軽に購入できるので、初心者でも簡単できますよ。
ただし、素材がゴム製のものは長期間、重たい物を載せておくとクッションフロアが変色してしまう可能性がありますので、注意してください!
ひっかき傷の防止方法
家具の移動や椅子を引くときに、浅いひっかき傷ができてしまいます。ひっかき傷は凹みとは違い時間をおいても元に戻りませんので、傷は付けたくないですよね?
そんな時は、今から紹介する3つの方法をお試しください。
〈クッションフェルトを張り付ける〉
椅子やテーブルの足に形を合わせて切ることができ、傷防止シートを敷くよりも目立ちません。
100円ショップでも手に入るので誰でも簡単に挑戦できますし、失敗や消耗しても取り替えがすぐできます。
〈脚キャップを取り付ける〉
脚の底がフェルトになっている椅子脚カバーがおすすめです。フェルトが床との摩擦を軽減して傷を防止し、椅子を引くときもスイスイ滑って動かしやすくなります。
また、うるさい引きずり音なども軽減できますので、床の傷防止だけでなく騒音のお悩みも解消できますね。
また、ホームセンターや通販などでも色々な種類がありますので、その家具に合った脚キャップを選ぶことができます。
〈カーペットや傷防止シートを敷く〉
すべての場所に敷く事は難しいですが、よく使う場所や出し入れが多い場所に敷く事で傷を予防できます。
例えば、椅子の出し入れが多いダイニングやワークスペースのデスク前など、利用頻度が高い場所などに敷くことで傷の防止ができます。
また、ラグは傷予防から寒さ対策、マンションなどの場合は騒音対策など、様々な効果もあわせて期待できるのでおすすめですよ♪
まとめ

- クッションの傷は凹みであればドライヤーで補修可能
- クッションフロアの傷の状況によってドライヤーでは補修できない
- クッションフロアの傷は退去費用に影響する
- クッションフロアの傷防止には、弾力性のあるマットやコルクマットなどの、傷防止シートを使うと良い
傷の防止対策をしていれば、補修の手間や費用も防げますがクッションフロアの傷って、知らないうちに付いているんですよね。
そんな時、家にあるドライヤーや100円ショップなどの道具で補修できれば安心ですね!
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