柔らかくて簡単にお手入れができるクッションフロアですが、年数が経つとだんだん剥がれてきてしまいます。
なんとかして剥がれた部分を目立たないようにする方法はないものかと、モヤモヤしている人も多いはずです。
クッションフロアの剥がれは、接着剤で補修することができるんですよ!
しかも、ホームセンターなどで手に入る専用の道具と接着剤を用意すれば、自分でも簡単にできます。
クッションフロアが剥がれていて、「ドキッ」とした経験のあるあなた!次から紹介する、接着剤を使用した方法を試してみてください。
クッションフロアの剥がれを接着剤で補修する方法

クッションフロアの剝がれは、接着剤を使えば自分でも簡単に補修ができるんですよ♪
そもそも、どうしてクッションフロアは剥がれしまうのでしょうか?
クッションフロアを貼り付けた時の接着剤が、湿気で水分を含むことで「浮き」や「捲れ」が発生します。
そのまま放っておくと、剥がれにつながる原因になります。
クッションフロアは柔らかい特性があるため、下地の影響を受けやすい床材です。
また、耐水性に優れてますが、水がこぼれても良いというわけではありません。
掃除しないでいると継ぎ目から水分が入り、接着剤に湿気が入るとそこから劣化が進み剥がれてきてしまいます。
剥がれた部分から浮きや捲れが発生しますので、掃除はこまめに行いましょう。
クッションフロアをつなぎ合わせている部分
剥がれの補修方法
- 掃除機
- 雑巾
- 接着剤
- 床用ジョイントローラー
- シームシーラー(クッションフロアの継ぎが将来的に、浮いたり捲れたりするのを防止する、クッションフロア継ぎ目接着剤)
上記の道具を揃えて、順番通りに作業すれば、あなたでも簡単に接着剤を使って補修ができますよ!
ここからは、もっと詳しく説明したいと思います。
〈1.捲れた部分の掃除〉
捲れた部分に溜まったほこりを掃除機で吸い取ります。汚れがひどい時は、固くしぼった雑巾で拭いて、よく乾かしましょう。
開いたクッションフロアは固くなっているので、ドライヤーなどの熱風で温め、柔らかくしてからお掃除しましょう。
汚れがついたまま接着剤を注入してしまうと、よく張り付かなかったり劣化の原因にもなります。
〈2.接着剤を注入〉
捲れた部分に接着剤を注入します。はみ出た場合は、固まる前に綺麗にふき取っておきましょう。もし、筆などがあれば均一に接着剤を塗ることができますよ。
〈3.重しを載せて、接着剤を硬化させる〉
接着剤が硬化するまでは重しをのせるなどして、しっかりと接着させましょう。
〈4.ジョイントローラーを使って圧着〉
クッションフロアを接着した後、しっかり圧着させるためにジョイントローラーを使用します。
小さいながらも重量があるため、女性でも楽に押さえることができますよ。
〈5.継ぎ目をシームシーラーでつなぎ合わせる〉
最後に継ぎ目の部分にシームシーラーを充填し、つなぎ合わせます。
クッションフロアは、端から剥がれて捲れてしまう事があります。特にお風呂場の入り口や、トイレなどの水回りは剥がれやすい場所になります。
長い間放置してしまうと、クッションフロアに折り目が付いて直しにくくなってしまいます。
さらに、捲れた部分を放っておくと床材やクッションフロアの裏面にほこりが溜まったり、カビが生えたりする事もあるんですよ!
捲れてしまったら早めに接着剤を使って貼り直しましょう。
クッションフロアを綺麗に保つ方法
クッションフロアが汚れたままになっていると、継ぎ目などに水分や汚れが入り、そこから剥がれが発生する原因にもなります。
定期的にお掃除をして、綺麗に保つことで剥がれの防止にもなります。
ここからはクッションフロアの、汚れ状況別にお掃除方法をご紹介します。ぜひ、実践してみてください。
〈普段のお掃除〉
薄めた中性洗剤やクエン酸水、重曹水などで水拭きをしましょう。
〈汚れがひどい場合〉
少量の歯磨き粉を古い歯ブラシに付けて優しくこすりましょう。もしくは重曹やクレンザーを使用し、メラミンスポンジでこすっても大丈夫です。
ですが、こすりすぎると逆に傷がつく可能性があるので注意してください。
〈カビが発生したら〉
無水アルコールか、消毒用エタノールと水を8:1で合わせたものを準備してください。
先にフロアの目立たないところで、色落ちや変色がないかを確認しましょう。
問題がなければ、キッチンペーパーなどでカビが生えている箇所を優しくこすり落とします。
凹凸がある場合は、キッチンペーパーとつまようじなどを使ってこすると落ちますよ。軽度のカビならこの方法をお試しください。
クッションフロアの剥がれを補修するアイテムを紹介

クッションフロアの剥がれを補修する時に使う接着剤ってどんな物があって、どれを使えばいいか分からないですよね?選ぶポイントは
「広い範囲は接着剤がおすすめ」「狭い範囲は両面テープがおすすめ」です。
私も経験があるのですが、自分でクッションフロアの剥がれを補修しようと思ってホームセンターに行きました。
ですが、商品が色々あってどんなものを買えば良いのか分かりませんでした。
ここからは、クッションフロアの剝がれを補修する「おすすめアイテム」をご紹介します♪ぜひ、参考にしてみてください。
セット内容・付属品:クロス職人ローラー、クロス職人ボンド(50ml)、赤ヘラ
クロスのはがれを手軽に補修できるローラーとボンドのキットです。
キャップ部分に筆が付いているので、クッションフロアと下地の間に塗りやすくなっています。
最近では補修専用の接着剤を使用せず、コスパの良い木工用ボンドを使用している人が多いようです。
特に使用しても仕上がりに問題ないので安い費用で補修したい場合はおすすめです。
クッションフロア用の接着剤よりも単価が安いので、狭い場所などに適しています。
またボンドに比べて簡単に貼ることができ、周囲も汚れません。
接着剤ではなく両面テープで剥がれを補修することも可能ですが、張り直しができないので正確性が求められます。
クッションフロアの施工時に継ぎ目処理を美しく、しかも簡単に仕上げることのできる目地接着剤です。
継ぎ目部分に塗り、クッションフロア同士をつなげて剥がれにくくします。
床材をしっかりと圧着するときにおすすめです。
ベアリング入りのローラーがスムーズに回転するので扱いやすく、重さあり適度に力が入るので、楽に抑えることができます。
どれも、ホームセンターなどで揃えることが可能な商品です。
クッションフロアの剥がれは賃貸でも直すべき?

賃貸の物件に住んでいるあなた、「クッションフロアの剝がれは賃貸でも直した方が良いのかな?」と悩んだことはありませんか?
結論から言うと、賃貸物件で発生したクッションフロアの剝がれは自分で補修せず、管理会社や大家さんに相談しましょう。
なぜなら、基本的なルールとして、「通常の使用に伴う損耗は貸主負担」「通常の使用を超えるような損耗については借主負担」となっているからです。
基本的なルールというのが、国土交通省が制定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(以下、国交省のガイドライン)」になります。
賃貸物件の退去時の原状回復に関する基準のことです。
(2) 本ガイドラインの考え方
引用元:住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)のダウンロード – 国土交通省 (mlit.go.jp)
本ガイドラインでは、建物の損耗等を建物価値の減少と位置づけ、負担割合等のあり方を検討す
るにあたり、理解しやすいように損耗等を次の 3 つに区分した。
表1 建物価値の減少の考え方
①―A 建物・設備等の自然的な劣化・損耗等(経年変化)
①―B 賃借人の通常の使用により生ずる損耗等(通常損耗)
② 賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗等
このうち、本ガイドラインでは②を念頭に置いて、原状回復を次のように定義した。
表2 原状回復の定義
原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、
善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること
したがって、損耗等を補修・修繕する場合の費用については、②の賃借人の故意・過失、善管注
意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗等について(詳細については別表1
のB欄(P.17~21)およびQ&AのQ10(P.41)を参照のこと)、賃借人が負担すべき費用と考え、他
方、例えば次の入居者を確保する目的で行う設備の交換、化粧直しなどのリフォームについては、
①-A、①-Bの経年変化及び通常使用による損耗等の修繕であり、賃貸人が負担すべきと考えた。
このほかにも、震災等の不可抗力による損耗、上階の居住者など該当賃借人と無関係な第三者が
もたらした損耗等が考えられるが、これらについては、賃借人が負担すべきものでないことは当然
である。
賃貸借契約書で細かい取り決めがある場合を除いて、この国交省のガイドラインに記載しているルールに基づき、誰の負担になるかを判断します。
万が一、剥がれが出てしまった場合は自分で補修を行おうとはせず、大家さんや管理会社にまずは相談しましょう。
自分で補修して失敗した場合、退去時に思いもよらない支払いを請求されることがあるので注意が必要です。
自分で補修した費用より多くの金額を請求されて、トラブルにつながるケースもあるため、なるべく補修はしないようにしましょう。
クッションフロアの剥がれに掛かる補修費用とは?
賃貸の物件でクッションフロアが剥がれてしまった場合は、業者に依頼して張り替えるのが一般的です。
一般的な金額の目安は3,000~5,000円/㎡となっています。
ですが、クッションフロアのグレードや部屋の広さ、工事の量により価格は変動します。
張り替える面積が広い場合や、他の工事と同時にすれば安くなる可能性があります。ですが、クッションフロアのみの張り替えでは、高くなる傾向にあります。
また工事の方法も、古いクッションフロアを剥がすか重ねて張るかで金額が違いますので、職人さんや業者さんと相談してよく確認しておきましょう。
まとめ

- クッションフロアの剥がれは接着剤で補修可能
- クッションフロアの剥がれは自分で補修できる
- 「広い範囲は接着剤がおすすめ」「狭い範囲は両面テープがおすすめ」
- 賃貸の物件ではクッションフロアの剝がれが発生したら、管理会社か大家さんにまずは相談!
クッションフロアの剥がれって、接着剤で補修が簡単にできるんですよ!
ですが、賃貸物件の場合は注意が必要ですので一度、管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。
接着剤でクッションフロアの剝がれが補修できれば、業者に依頼するより費用が抑えられますよね♪普段のお掃除も定期的に行って、剥がれを予防しましょう!
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