クッションフロアは、防水性に優れていて拭き取りしやすいというメリットがあります。
けれど長年使用していれば、どうしても汚れが落ちにくくなってしまいます。
そんなとき、お掃除アイテム「激落ちくん」は便利ですよね。激落ちくんといえば、水だけで汚れが落とせるという環境にもやさしい優れものです!
でも、クッションフロアに激落ちくんは使用しない方がいいんです。

じゃあクッションフロアの汚れは何で落とすの?
実は、汚れの種類に合わせて掃除方法は変わります。ポイントを知り、クッションフロアをきれいな状態に戻しましょう♪
なぜ激落ちくんは使用できないのか、そして汚れの種類や掃除方法、きれいな状態を維持するポイントについてもお伝えしていきますね。
クッションフロアは激落ちくんでの汚れ落としはNG

激落ちくん、便利ですよね。洗面台の水垢などの汚れを水だけできれいに落としてくれて、最初に使用したときは感動しました!
そんなに便利なものが、なぜクッションフロアに使用できないのでしょう。
その理由は、激落ちくんが研磨作用で汚れを落とすという仕組みによるためなんです。まずは激落ちくんの構造などからみていきましょう。
クッションフロアに激落ちくんが使用できない理由
そもそも激落ちくんは、どのように汚れを落としてくれるのでしょうか。
激落ちくん…メラミン樹脂をミクロン単位で発泡させると高度の高い骨格構造ができる。この骨格構造が、汚れと素材の間に入り込み汚れをカットする。
要するに、激落ちくんは汚れを削り取って落とすというものなんですね。この削って落とす作用がクッションフロアには良くないのです。
クッションフロアは塩化ビニールで作られていて、防水のため表面に水をはじくコーティングがされています。
しかし激落ちくんでこすることによって、表面に傷がつきコーティングが剥がれてしまいます。
このコーティングが剥がれてしまうと、そこから水が入り込みカビなどの原因となってしまうのです。
ですからクッションフロアに激落ちくんは使用しない方がいいんですよ。
でもどうしても使用したい場合は、端でまず試してみたり、力を入れずに優しくこすってみたりするようにしてくださいね。
汚れの種類
では、「激落ちくんで落ちたらいいな」と思うようなクッションフロアの汚れには、どんなものがあるでしょう。
激落ちくんを使用したいときは「黒ずみ」「油汚れ」「黄ばみ」ができたときでしょうか。それぞれの汚れについて説明しますね。
<黒ずみ>
床の黒ずみは目立つので気になります。この黒ずみは、足裏の皮脂やほこりなどが床につき、時間がたって変色したものなんですよ。
皮脂は床についても目立ちません。けれど床についたまま放置すると、黒ずみになってしまうんです。
日々の生活で家の中を行ったり来たりしますよね。その度に皮脂が床についていると考えると、汚れの質はなかなか手ごわいと思いませんか?
<油汚れ>
クッションフロアには防水作用があるため、キッチンなどの水回りの使用が便利です。
ただキッチンの床には料理のときの油や水、調味料など汚れの原因となるものが飛びますよね。
塩化ビニールという素材から、汚れが飛んでも目立ちにくいかもしれません。
けれどそのままにしておくと、油が冷えて固まり時間がたつほど落としにくくなるんですよ。
あなたの家族への愛情と努力が台所の床に汚れとして飛び散り、積もっていくわけですね。
<黄ばみ>
トイレの黄ばみは尿石といい、尿に含まれる成分が結晶化したもので、これを放置すると悪臭の原因になってしまいます。
トイレの匂い、気になりますよね。見えないけれど尿は飛び散っていて、それをそのままにした結果「なんか臭くない?」に繋がってしまうんです。
このように、「汚れ」といっても原因も成分も様々です。ですから、まずはその汚れが何によるものなのかを知ることが大切ですよ。
クッションフロアを激落ちくん以外で掃除する方法は?

クッションフロアを激落ちくんで掃除しない方がいい理由については述べました。では実際、激落ちくん以外でどのように掃除すれば良いのでしょう。
掃除の方法は、汚れの種類別に違います。なぜなら、その汚れが酸性なのかアルカリ性なのかで使用する洗剤も変わってくるからです。
先ほどお伝えした「黒ずみ」「油汚れ」「黄ばみ」の3つの汚れについて掃除方法をみていきましょう。
黒ずみの掃除方法
黒ずみは足裏の皮脂などによる汚れなので、酸性の汚れになります。ですから掃除のときはアルカリ性のものを使用しましょう。
アルカリ性の洗剤で黒ずみを落とす場合、以下による方法がおすすめです。
<中性洗剤>
中性洗剤は酸性でもアルカリ性でもありませんが、あらゆる汚れを穏やかに落としてくれて素材を傷つけません。
私は汚れを落とすといえば、まず中性洗剤のイメージでしたよ。素材に優しいというのはありがたいですよね。
頑固な汚れには難しいですが、黒ずみがひどくないときはまず中性洗剤を使用してみてください。
- 表面のほこりをクイックルワイパーなどで取り除く
- バケツの水に中性洗剤小さじ1を入れ、雑巾をよく絞る
- 黒ずみの部分を拭く
- 水で絞った雑巾で洗剤が残らないよう拭き取る
- 乾いた雑巾で水分を拭き取る
必ずほこりを取り除いてから掃除しましょう。掃除機で吸うとほこりが空中に舞ってしまいます。
ほこりは下に落ちてくるのに2時間かかり、舞ってしまっては掃除ができなくなるので覚えておくと掃除に役立ちますよ♪
<重曹>
中性洗剤で落ちない汚れに関しては、重曹がおすすめです。重曹はアルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れを中和して落ちやすくします。
- 表面のほこりをクイックルワイパーなどで取り除く
- 重曹スプレーを作る(40℃のお湯100mlに重曹小さじ1を溶かす)
- 汚れに重曹スプレーを吹きかけ拭き取る
- 水で絞った雑巾で拭く
- 乾いた雑巾で水分を拭き取る
重曹は水に溶けにくいので、お湯で溶かす方が良いでしょう。
重曹には研磨作用がありますが、お湯と混ざるため激落ちくんのメラミンスポンジほどの作用はありません。
けれどゴシゴシこすったらクッションフロアが傷つきますので、強くこすらないように注意してくださいね。
私は重曹についてなんとなくしか知りませんでした。実は重曹は、環境に優しく汚れも落としてくれて、価格も手頃な素晴らしいものなんですね!
<アルカリ電解水>
頑固な汚れの場合は、アルカリ電解水がより強力です。重曹よりもアルカリ性が強い、水100%の洗浄液です。
重曹よりもアルカリ性が強いので、洗浄力が強く頑固な汚れを落としてくれます。
- 表面のほこりをクイックルワイパーなどで取り除く
- アルカリ電解水を吹きかけて汚れを拭き取る
- 乾いた雑巾で水分を拭き取る
アルカリ電解水は強力な洗浄力のため、以下のことに気をつけなければなりません。
- ゴム手袋やマスクをする
- 目に入らないようにする
皮脂を強力に落としてくれるため、手に付着すると手の皮脂も落としてしまいます。そのため手荒れが起こるので気をつけましょう。
アルカリ電解水は激落ちくんのシリーズでも販売されています。
水の激落ちくんスプレー400ml(アルカリ電解水)
参考価格 380円(税込)
アルカリ電解水は作る必要がないので、より手軽に使用できるかもしれませんね♪
私は今後、手軽で強力なアルカリ電解水のお世話になろうと思います。頑固な汚ればかりなので、きっと我が家の救世主になってくれるでしょう!
油汚れ
油汚れも酸性の汚れになります。ですから、黒ずみと同じように考えて良いでしょう。
中性洗剤は界面活性剤で汚れを浮かして取ってくれます。ただ頑固な汚れには、セスキ炭酸ソーダがおすすめです。
<セスキ炭酸ソーダ>
重曹と炭酸ナトリウムで構成されたアルカリ性の洗剤です。水に溶けやすく環境に優しいので人気ですよ。
- 表面のほこりを拭き取る
- セスキ炭酸ソーダスプレーを作る(水200mlにセスキ大さじ1を溶かす)
- セスキ炭酸ソーダスプレーを吹きかけ汚れを拭き取る
- 水で絞った雑巾で拭く
- 乾いた雑巾で水分を拭き取る
セスキ炭酸ソーダも激落ちくんのシリーズで販売されているんですよ。
セスキの激落ちくんセスキ炭酸ソーダ500g
参考価格617円(税込)
楽天やアマゾンはもちろん、ドラッグストアでも販売されているので探してみてください。
黄ばみ
トイレの黄ばみは尿石によるもので、アルカリ性の汚れになります。ですから洗剤は酸性のものがよく、クエン酸がおすすめです。
クエン酸はアルカリ性の汚れを中和するだけでなく殺菌効果もあるので、汚れを落としながらアルカリ性の匂いを消臭してくれますよ♪
私はトイレ用の洗剤を使用する以外考えていませんでしたが、汚れの成分を知れば適切なものが探せるんですね!
- トイレのほこりを拭き取る
- クエン酸水を作る(水200mlにクエン酸小さじ1を混ぜる)
- 雑巾にクエン酸水を含ませて汚れを拭く
- 水で絞った雑巾でクエン酸水を拭き取る
- 乾いた雑巾で水分を拭き取る
トイレの匂いは重要なので消臭効果は助かります。ただクエン酸水も以下の点に気をつけなければなりません。
- 大理石や金属は変色するので素材を確認する
- 塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するので絶対一緒に使用しない
クエン酸水はお風呂の水垢にも効果があるので、作っておくと便利ですよね。このクエン酸水も激落ちくんのシリーズにあるんです。
激落ちくんクエン酸泡スプレー400ml
参考価格440円(税込)
私は、激落ちくんにこんなに色々なタイプの洗剤があると知りませんでした。
こうしてみると、クッションフロアに激落ちくんは使用できなくても激落ちくんのシリーズは使用できますよね。
激落ちくんのシリーズには環境に優しいものが数多くあります。これは赤ちゃんやペットとの生活にもありがたいものです。
よく使うものだからこそ、未来のことを考えて環境に優しいものを選びたいと思いませんか?
あなたの汚れに合った掃除用洗剤を、激落ちくんで探してもいいかもしれませんね。
クッションフロアを激落ちくんが不要なほどきれいに!

クッションフロアをいつもきれいな状態を保てたら、激落ちくんを使用する必要もないですよね。
そのためには「汚れを放置しない」「ワックスがけをする」ことが大切です。また汚れがカビに進まないよう「換気」も心がけましょう。
ではどんなことが大切なのか、みていきましょう。
<汚れを放置しない>
毎日の生活でちょっとした汚れはたくさんありますよね。
けれどクッションフロアには足裏の皮脂がついているので、そこに新たな汚れが加われば頑固な汚れに移行します。
頑固な汚れになってしまったら、激落ちくんを使用したくなりますよ。汚れてしまったら、その日は汚れを拭き取り別の日に雑巾がけをするだけでも違います。
汚れをためないことが大切なので、日々の汚れはその都度落としましょう。
<ワックスがけをする>
クッションフロアにはワックスがけも効果があります。もちろんマストではありません。
ただクッションフロアの表面にワックスがけをすると、傷や汚れから守ってくれるんです。そうすれば、掃除の頻度も減りそうですよね。
ワックスによっては、クッションフロアに使用できないものもあるので気をつけてくださいね。
<換気>
クッションフロアは防水性がありますが、通気性が良くないんです。そのため水分を放置するとカビが発生してしまいます。
普段から換気をし、風の通りを良くすることを意識しましょう!
ではここで、普段のお掃除におすすめの掃除用具を紹介します。その掃除用具は「マイクロファイバークロス」です。
マイクロファイバークロス…ナイロンやポリエステルによってできた化学繊維が極細に織られたもの。
繊維の表面に凹凸があり、その凹凸がほこりや手あかなどの汚れをからめとる。
吸水性や速乾性に優れているので雑巾としても使用でき、しかも素材を傷つけません。これはクッションフロアをきれいに保つのに役立ちますよね♪
激落ちくんのシリーズには、マイクロファイバークロスもあるんです。
名前は知らなかったけれど、実は私の家にもありました!もしかしたらあなたの身の回りにもあるかもしれませんよ。
このように、便利なものを使用して日々のお手入れをしっかり行い、クッションフロアをきれいな状態に保ちましょう。
まとめ

- クッションフロアに激落ちくんを使用すると、素材を傷つける恐れがあるため使用しない方が良い
- クッションフロアの汚れは原因も成分も違う
- クッションフロアの掃除方法は汚れの種類によって変わる
- 激落ちくんは使用できないが、激落ちくんのシリーズにはクッションフロアに使用できるものが数多くある
- クッションフロアは日頃からお手入れしておくことが大切
激落ちくんはこするだけで汚れが落ちるので、とても便利です。
そんなに便利なのものを使用できないのは残念ですが、クッションフロアが長持ちしない方が悲しいですよね。
クッションフロアをきれいにすることは、見た目はもちろん耐久性にも繋がるんです。
ですから今ある汚れを後回しにせず、きれいのために向き合いましょう!そしてきれいなクッションフロアで快適な時間を過ごしてください♪
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