
クッションフロアを賃貸物件で設置したいんだけど、デメリットの方が大きい印象があるから、設置するか迷ってしまう…。
確かに、クッションフロアを賃貸物件で使用するデメリットは案外多いです。
賃貸物件だと、原状回復ができるか、カビが生えてしまわないかも気になりますよね。
しかし、クッションフロアにはデメリットだけでなくメリットもちゃんとあります。
デメリットに対しての対策や解決策もあるため、設置するかはメリットとデメリットを比較してから考えてみるのも一つの手です。
記事の後半に、クッションフロアを設置するのに向いている人について記載しています。
あなた自身の性格や生活習慣を見返して、クッションフロアの設置を考えてみるといいかもしれません。ぜひ活用してみてくださいね♪
クッションフロアを賃貸で使うデメリットは⁉︎

クッションフロアを賃貸物件で使うデメリットは、次の5点です。
このデメリットを1つずつ解説していく前に、少しだけクッションフロアの特徴について説明しますね。
クッションフロアとはその名の通り、厚さが1.8mmほどのクッション性に優れた床材です。
塩化ビニール系の素材でできていて、裏面は不織布で作られています。
タイル調やフローリング調など表面に様々な模様をプリントすることができ、デザインが豊富です。
この特徴が故のデメリットもあるので、頭の隅に入れておいてくださいね。
それでは、5つのデメリットについて解説していきます‼︎
家具の跡や傷がつきやすい
床材の中でも、クッションフロアは特に傷がつきやすい床材です。
また、クッション性があるため、重い家具を長期間置いていると跡が残ってしまいます。
そのまま引きずると、破れてしまうこともあります。
一度傷や凹みができてしまうと、張り替えをするまでその部分が目立ってしまうのもクッションフロアの欠点です。
原状回復の心配がある
クッションフロアは両面テープや専用の接着剤を使って貼るため、初心者でも簡単に設置することができます。
しかし、クッションフロアが剥がれない、剥がすときにフローリングの表面を破損してしまったなど、問題が起こることもあります。
賃貸物件で設置した場合は、元の状態にして退去することが基本です。
原状回復できない場合には、補修費用を請求されることがあります。
そのため、クッションフロアを設置する際には、原状回復できるように準備をして、設置後もメンテナンスを行うことが大切です。
匂いが気になる
クッションフロアを注文して開封した後は、塩化ビニールや印刷インクの匂いが気になることもあるようです。
匂いがするからと言って、人体に影響を及ぼす物質は使用されていないので安心してくださいね。
換気をすれば設置から3〜4週間ほどで匂いは気にならなくなるようですが、匂いに敏感な人は注意が必要です。
カビ対策が必要
クッションフロアは塩化ビニールでできているため、通気性が悪いのも特徴の一つです。
クッションフロアを使っていると、だんだん浮いてくる部分が出てきて、そこから湿気が入り込むことでカビが発生します。
賃貸物件の場合は、原状回復できることが設置の前提でしたが、頑固なカビは落としにくく、元の状態に戻すのが難しくなる場合もあるため要注意です!
安っぽい
クッションフロアはデザインが豊富なのも特徴の一つでしたね。
インテリアチェンジをしたい時に、クッションフロアであれば、自分の好きなデザインを選べて気分も上がります。
しかし、クッションフロアはあくまでもプリントなので、本物のタイルや木などの質感はありません。
そのため、安っぽく見える、表面のテカリが気になるなどのデメリットがあります。

デメリットがたくさんあって、クッションフロアは使わない方がいい気がしてきたなぁ…。
そう思っているあなたに、次はクッションフロアの魅力やメリットを紹介します!
デメリットだけで判断せず、メリットと比較してから、設置するか検討してみてくださいね。
クッションフロアは賃貸で敷くだけ?メリットもある?

クッションフロアはデメリットばかりでなく、メリットや魅力的なポイントもたくさんあります。
上記の4点がクッションフロアのメリットです。一つずつ説明していきますね♪
施工が簡単!敷くだけで設置できる
クッションフロアの種類によっては、敷くだけで簡単に設置できます。

そうは言っても、不器用な私には難しそう。
そんなことはありません‼︎私もかなり不器用で雑な性格ですが、本当に簡単にできました。
下記にクッションフロアの設置手順を記載しましたが、手順はたった5つだけで、本当に簡単です♪
- クッションフロアを設置する部屋の床を綺麗にする
- クッションフロアを仮敷きする
- いらない部分をカットする
- 床面に接着剤をつける
- クッションフロアを敷いていく
このように、接着剤を使用する場合でも、クッションフロアは簡単に設置できるため、DIY初心者の人にもおすすめです。
さらに、以下の2点の場合は、両面テープやボンドなどの接着剤を使用せず、敷くだけで設置が可能なんです!
- 重たい家具を上に乗せる場合
- 設置するクッションフロアの厚さが2mm以上の場合
接着剤で固定しないと、ずれてしまいそうに思いますが、重い家具を置けば案外ずれません。
この接着剤を使わない方法であれば、賃貸物件で設置する場合でも、原状回復が簡単にできます。
ただ、クッションフロアのパーツが細かく多くなる場合やクッションフロアが薄手の時は、めくれたりずれたりする可能性があります。
なるべく大きくクッションフロアを型取りするか、型取りしたパーツ同士を裏からくっつけるなどの対策が必要です。
お手入れが簡単
クッションフロアは水に強く、シミになりにくい素材でできています。
そのため、飲み物をこぼしてしまった時や油汚れでさえも、布巾で拭き取るだけで綺麗になります。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を使ってお手入れすることもできます。
油汚れが気になるキッチンにクッションフロアを設置すれば、元の床の保護もできちゃいます♪
値段が安くてデザインが豊富
クッションフロアの特徴でも紹介しましたが、デザインが豊富なのも魅力の一つです。
お部屋の雰囲気や自分の好みに合ったデザインを選ぶことができます。
お部屋の雰囲気を変えたいと思った時に、他の賃貸物件に引っ越すのも一つの方法ですが、結構な費用がかかりますよね。
クッションフロアの設置にかかる費用は、クッションフロア本体の価格にもよりますが、大体3〜5万円程度で済みます。
インテリアチェンジしたいけど、お金はあまりかけたくないというあなたには、クッションフロアがおすすめです。
クッションフロアは敷くだけで簡単に設置できると先ほどお伝えしましたが、もちろん取り替えも簡単です。
お部屋の雰囲気を変えたいと思った時に、何度でも安く交換することができます♪
足音対策になる
賃貸物件で2階以上の物件を借りる時は、下の階の人に足音や物音がうるさく思われないか気になりますよね。
クッション性のあるクッションフロアは、他の床材よりも遮音性が高いので、足音対策になります。
足音対策はもちろん、転んだ時の衝撃を吸収してくれるので、小さい子供がいる家庭にもクッションフロアはおすすめです。
クッションフロアを賃貸で使う注意点とその対策は?


クッションフロアにメリットがあることはわかったけど、デメリットの方が大きいかも。
安くてデザインが豊富で、簡単に設置できる魅力たっぷりなクッションフロア。設置したくなりますよね?
ですが、デメリットが妥協できるか、対策次第で解決できるのかどうかは大きな問題です。
そこで、クッションフロアを設置する際の注意点と、その注意点や目次1で紹介したデメリットに対する対策・解決策を調べてみました♪
そもそもクッションフロアが設置できる物件なのか
一般的には、賃貸物件でも原状回復ができるリフォームであれば可能です。
しかし、契約によっては簡単なリフォームでも禁止されている賃貸物件もあるので、注意が必要です‼︎
契約内容を確認するか、管理会社や大家さんに確認してから設置するようにしましょう。
家具の跡や傷について
クッションフロアに重い家具を置いていると跡が残ってしまいますが、家具をずらしてしばらくすると自然と直ります。
それでも、直らない場合は、蒸しタオルやドライヤーを凹んだ部分に当てると凹みが直ることがあります。
ドライヤーを使用する場合は、長時間ドライヤーを同じ箇所に当てないように注意しましょう。
クッションフロアは高温に弱いため、変色や溶けてしまう恐れがあります。
また、家具を置く前にカーペットやジョイントマットを敷いたり、台やカバーをつけたりすることで、凹みの予防になります。
傷に関しては、同じクッションフロアの素材で部分的に張り替えすることが可能です。
クッションフロアは安く張り替えできるので、全体を張り替えてしまうのもいいかもしれません。
原状回復できるか心配
賃貸物件をリフォームする際は、原状回復できるように考えてリフォームすることが大切です。
では、クッションフロアを設置する際に、きれいに原状回復するコツを解説します♪
〈養生テープで元の床を保護する〉
クッションフロアを床に貼る時は、必ず養生テープやマスキングテープを貼って、その上から両面テープを貼るようにしましょう。
両面テープを直接床に貼ってしまうと、テープを剥がした時に糊が床に残ってベタつく原因になります。
養生テープから両面テープがはみ出さないようなサイズを選んで、貼るようにしましょう!
〈クッションフロア用のカッターを使用する〉
クッションフロア用のカッターは、クッションフロアの厚さに応じて刃の長さを変えることができます。
普通のカッターを使うと、力加減によっては元の床を傷つけてしまう恐れがあります。
私もカッターでやったことがあるのですが、最初だったからか力加減が分からず、床を傷つけてしまいました…。
慣れてくると普通のカッターでも大丈夫なのかもしれませんが、賃貸物件でもしものことがあれば嫌ですよね。
普通のカッターを使用する場合は、カットするクッションフロアの下に段ボールなどを敷くか、元の床の上で切らないようにしましょう。
〈クッションフロア用の糊や両面テープを使用する〉
クッションフロア用の糊や両面テープであれば、貼って剥がせるものがあります。
価格は普通の両面テープよりやや高めですが、これを使えば養生テープを貼らなくても、きれいに原状回復することができます。
〈カビ対策をする〉
クッションフロアを設置した後はカビが発生しないように対策をすること、カビが発生したときはすぐに対応することが大切です!
接着剤を使用せずにクッションフロアを設置するのであれば、定期的にめくってカビが発生してないかチェックしましょう。
カビ対策については次で解説しますね。参考にしてみてください。
カビ対策について
上記でお伝えしたように、カビが発生しないようにするには、定期的なチェックが大切です。
他にもカビ対策としてできることはあるので、紹介していきますね。
〈クッションフロアを張る前の掃除を徹底的に行う〉
クッションフロアを張る前の掃除の時に、掃除機だけでなく水拭き+アルコールシートで拭くようにしましょう。
アルコールはカビ対策に効果的なアイテムです!
元の床が汚れたままクッションフロアで蓋をしてしまうのはやめてくださいね。
〈常に換気を心掛ける〉
クッションフロアを貼った後は、湿気がこもらないように換気をするようにしましょう。
特に梅雨〜夏場にかけては注意が必要です。除湿剤やエアコンの除湿モードを使って対策するようにしましょう。
〈汚れを放置しないようにする〉
クッションフロアに食べ物や飲み物をこぼしてしまった時は、すぐに拭き取るようにしましょう。
染み込む心配はないと思いますが、クッションフロアの継ぎ目から汚れが入ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
〈カビが発生してしまった場合〉
対策をしてもカビが発生してしまった場合は、クッションフロアを撤去してカビを落としましょう。
カビが生えた部分に、アルコールスプレーをしてから中性洗剤を含ませた布巾で拭き取れば、落とすことができます‼︎
それでも落ちないカビには、「カビキラー」などの塩素系クリーナーを使用する方法もあります。
しかし、塩素系クリーナーはフローリングを変色させてしまう可能性があるので、使わないといけないような事態にならないすることが大切です。
クッションフロアの匂いが気になる
クッションフロアの匂いには換気をして時間を置くことが有効的です。
クッションフロアの裏面をリフレパウダーを溶かした水で拭く、貼る前にクッションフロアの裏面全体をリバースワックスを塗るなどの方法もあります。
さらに、接着剤に塗料用リバース溶液を混ぜて使うことで、匂いを低減させることができます。
安っぽく見えてしまう
クッションフロアを選ぶ際は、たくさんあるデザインの中から、自分の好みや作りたい雰囲気にあったデザインを選びましょう。
ネットで購入する場合は、写真だけ見て購入しないように注意してください。
クッションフロアのサンプルを取り寄せて、自分の目で見て、質感も確認してから購入するようにしましょう!
畳の上にクッションフロアを敷いてもいい?
畳の上にクッションフロアを敷いて使用することは可能です。
ただ、クッションフロアを畳に接着剤を使って貼ることはできませんし、カビやダニの心配もあります。
クッションフロアのズレに対しては家具で固定して、カビやダニに対しては、防カビ・防虫シートを敷いて対策しましょう!
クッションフロアを設置するのに向いている人

情報が多くて、結局、クッションフロアを設置するかどうか迷う…。
そんなあなたに、下記のチェックリストを作ってみました!
- お部屋の内装を変えて楽しみたい
- 水に強い床材が良い
- 扱いやすくて費用がかからないものが良い
- カビが発生しないように予防する、定期的にチェックする余裕がある
- 原状回復ができるように考えて行動できる
あなたの性格や生活習慣を見直してみて、定期的なメンテナンスができるか、それが面倒臭く感じないかなどが決め手になります。
上記のチェックリストに当てはまるかどうか、チェックしてみてから購入を決めてみてはいかがでしょうか?
まとめ

- クッションフロアには、家具の跡や傷が出来やすい、匂いが気になる、安っぽく見える、カビの心配があるなどのデメリットがある
- クッションフロアにはデメリットだけでなく、設置やお手入れが簡単で、かかる費用が少なく、豊富なデザインの中から選ぶことができるなどのメリットもある
- 賃貸物件の中にはリフォームが一切禁止されている物件もあり、簡単なリフォームでも、施工して良いか事前に確認が必要
- クッションフロアを賃貸物件で設置する場合は、原状回復できるかを考えて設置する必要がある
- クッションフロアを賃貸物件で設置するか迷ったときは、メリットとデメリットを比較して、自分に合っている床材かを考えると良い
同じ賃貸物件に住んでいると、たまにはインテリアを変えて、いつもと違う雰囲気を楽しみたくなりますよね。
クッションフロアを設置するか迷った時は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
コメント